日帰り手術

日帰り手術当院では「できもの」や「しこり」といった、皮膚腫瘍を取り除く手術を行っており、主にほくろや粉瘤(ふんりゅう)などを対象としています。
「できもの」や「しこり」は、皮膚の表面に生じるものから、内側に生じるものもあります。
通常は日帰り手術での切除を選択しておりますが、
サイズが大きいものや部位・状態によっては、高度医療機関をご紹介しております。
医師の判断で可能なもののみ、日帰り手術で切除することができます。

粉瘤

粉瘤(アテローム)とは、皮膚の内部に生じる良性腫瘍です。皮膚の内部に袋状のものができ、その中に角質や皮脂といった老廃物が溜まるようになります。通常は痛みやかゆみといった自覚症状はなく、触ってみると小さなしこりがあることが分かります。顔・首など目立つところに生じた場合は早めに発見されやすいのですが、背中など目立ちにくい場所に生じたものは発見が遅れてしまう可能性が多くなります。また独特なニオイで気付くケースもあります。

自然治癒することはありませんが、必ずしも切除しなければいけないものではありません。しかし、化膿する場合もあり、その際は抗菌薬の内服や必要があれば切開し、膿を取り除く手術を行います。また、膿を取り除くと症状は落ち着きますが、再発する可能性があるため、場合によっては手術で袋ごと摘出する必要があります。

粉瘤の日帰り手術

当院では、局所麻酔を使用した日帰り手術に対応しています。粉瘤の手術は二種類に分かれていて、「単純切除法」と「くり抜き法」があります。当院でくり抜き法と切開法のどちらにも対応可能ですが、大きさや周囲との癒着状態などにより術式を選択します。

単純切除法

粉瘤ができている箇所の皮膚を少し切開し、粉瘤の袋を破らないように周囲から剥がしとっていく方法です。過去に炎症を起こしたことがある粉瘤は、周囲との癒着・分裂を起こしていることがよくあるため、くり抜き法では取り残してしまう可能性が高いです。そのため当院では、単純切除法を選択しています。また、大きな粉瘤の場合も、単純切除法の方が適しています。

くりぬき法

トレパンという特殊な医療器具を使用して、粉瘤に小さな穴を開けていく方法です。袋の中に入っているものを取り出し、粉瘤の袋をしぼませてから綺麗に摘出していきます。

ほくろ

「母斑細胞(メラニン色素を生み出す細胞が変化したもの)」が増えることで発生する、良性の皮膚腫瘍です。正式名称は「母斑細胞母斑」または「色素性母斑」です。
メラニンが集まっているため、褐色・黒色をしています。色合いは、皮膚からどのくらいの深さに腫瘍が生じているかによって、異なります。後天的に発生するものと、生まれた時から発生しているものに分かれています。また、平べったいもの、皮膚から盛り上がっているもの、いぼみたいなものなど、見た目も異なります。

急激に大きくなったときは要検査

ほくろの多くは良性の色素性母斑です。しかし、新しく発生したほくろが急に大きくなった場合や、色が変わってきた場合などは、メラノーマ(悪性黒色腫)である可能性があります。メラノーマとは、皮膚の色に関係するメラニンという色素を作る色素細胞(メラノサイト)ががん化した腫瘍と考えられており、一般的には「ほくろのがん」や「ほくろのような皮膚がん」などと理解されています。 早期発見・治療を行えば簡単に除去できますので、先述したできものを発見した際は、放置せずに早めに皮膚科へ受診しましょう。
当院ではダーモスコピーという拡大鏡を用いて良性か悪性かの鑑別を行っており、必要があれば高度医療機関をご紹介しております。

ほくろの日帰り手術

局所麻酔を施してから、ほくろの部分を切除していきます。その後は糸を使って、縫い合わせます。抜糸は手術日から1週間から10日程度経過した後に行います。
手術で取り除いた腫瘍は、病理検査に提出します。手術日から一ヶ月後に再来院していただき、病理検査の結果説明と、術後の傷跡のチェックを受けていただきます。

手術の流れ

1診察・採血

問診を行い、同意書の記入をしていただきます。その後、感染症等にかかっていないかの判断のため採血を行います。

2手術日の決定

診察と同時に手術日を決定します。

3手術

手術を行います。
※まれに採血結果により、感染症等のリスクが発見された場合は手術を行えない場合がございます。

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