巻き爪と陥入爪の違い
巻き爪と陥入爪はそれぞれ異なる性質のものであり、併発するケースもあります。
巻き爪
爪が曲がって丸くなった状態です。
陥入爪
爪の横側の先端が食い込むことで周辺の皮膚が炎症し、痛み、腫れ、発赤といった症状が現れます。
巻き爪
原因
足に合わない靴の着用や外反母趾などが原因となります。
不適切な靴
つま先が狭い靴、ハイヒール、ぶかぶかな靴を履くことで爪に負担がかかり、巻き爪を発症します。
深爪
歩行時には足の親指に体重の数倍の圧力が加わります。爪はこの圧力に反発するように働きますが、深爪になると地面を蹴り上げる際の圧力を反発できず、指先の軟部組織が上に向かって隆起することで巻き爪を発症します。
外反母趾
足の親指の関節が小指側に曲がった状態を外反母趾と呼びます。パンプスなどのつま先が狭い靴を履くことで足指が変形し、足の「横アーチ」が効かなくなり「開帳足」のように幅広い足になることもあります。
陥入爪
原因
深爪が主な原因です。
爪の横側の縁の先端が足指の先端以上の長さであれば陥入爪は生じません。
爪の横側先端を短くしすぎることで発症しますが、痛みを伴うため余計に爪を短くしてしまいさらに悪化するという悪循環に陥ります。
深爪・陥入爪の予防
適切な靴を履く
不適切なサイズの靴、つま先が狭い靴、ハイヒールなどの着用が巻き爪の発症に関係しますのでご注意ください。
深爪をしない
誤った爪切りで陥入爪を発症しますので、爪切りの方法にはご注意ください。爪が引っかからない程度の長さに真っすぐ切ることがベストで、爪の両端は切らないようにしてください。
再発について
巻き爪や陥入爪の根本原因を除去できないと、どれだけ治療しても再発リスクは消えません。
深爪状態の方、開帳足の方、寝たきり状態の方、歩行の際に足指に体重をかけづらい方、テニス・サッカー・ジョギングなどのスポーツで足の爪や指に大きな負担がかかる方、爪が柔らかく脆い方は特に注意が必要です。