当院で対応しているアレルギー検査
検査方法 | ドロップスクリーン | VIEW-39 | 単項目検査 |
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検査結果 | 即日(30分) | 数日~1週間 | 数日~1週間 |
測定項目数 | 41 | 39 | 希望に合わせて |
採血量 | 0.1ml | 5~10ml | 5~10ml(項目数によって変動します) |
測定項目数 | 41項目(食物系・吸入系・その他)詳しくはドロップスクリーンの説明をご確認ください | 39項目(食物系・吸入系・その他)詳しくは多項目同時測定(VIEW-39)の説明をご確認ください。 | 詳しくは単項目検査の説明をご確認ください。(約3~6項目行います) |
料金 | 5,000円程度(3割負担) | 5,000円程度(3割負担) | 1項目につき330円程度(3割負担) |
当院では、採血による特異的IgE抗体の測定を行っています。具体的には、結果がすぐに分かるドロップスクリーン、様々な項目を同時に検査することが可能なVIEW-39、単項目検査に対応しています。
アレルギー疾患は、原因物質を特定し回避することが治療の原則となるため、このような検査がとても大切です。
特異的IgE抗体とは
アレルゲンが体内に侵入すると、B細胞によって「特異的IgE抗体」が生成されます。このような状態は「感作」と呼ばれ、アレルゲンに対して体が敏感になった状態です。
感作の状態になっているだけでアレルギー症状は生じませんが、アレルゲンが再び体内に侵入すると、くしゃみやアナフィラキシーなどの症状が起こります。特異的IgE抗体が生成されることでアレルギー反応が起こるため、アレルゲンの特定のために特異的IgE抗体を確かめることが大切です。
アレルギー検査
当院では、次のような特異的IgE抗体検査を行っています。
- ドロップスクリーン
- VIEW-39 (多項目同時測定)
- 単項目検査
ドロップスクリーン
注射器を使用せずに指先に小さな針を刺し、わずか1滴程度の血液で食物アレルギーや花粉などの41種類のアレルゲンを確認できる検査です。注射や採血が苦手な方やお子様にも受けていただきやすい検査で、30分程度で結果をお伝えできます。
検査項目や検査の詳細についてはドロップスクリーンのページをご確認下さい。
VIEW-39 (多項目同時測定)
一度の検査で39項目のアレルゲンを確認することが可能です。なお、検査のために約5~10mlの血液が必要で、結果のお伝えには数日~1週間ほどかかります。結果はアレルギーの重症度に応じて7段階に分けられます。
VIEW-39のアレルゲン検査項目
食物
- 卵白
- 牛乳(ミルク)
- オボムコイド
- 大豆
- 小麦
- ピーナッツ
- ソバ
- 米
- ゴマ
- カニ
- エビ
- リンゴ
- キウイ
- バナナ
- マグロ
- サバ
- サケ
- 牛肉
- 豚肉
- 鶏肉
花粉
- スギ
- ヒノキ
- シラカンバ(属)
- ハンノキ(属)
- カモガヤ
- ヨモギ
- ブタクサ
- オオアワガエリ
環境
- ハウスダスト
- ヤケヒョウヒダニ
- イヌ皮屑
- ネコ皮屑
- ゴキブリ
- ガ
真菌・その他
- マラセチア(属)
- アルテルナリア
- カンジダ
- アスペルギルス
- ラテックス
VIEW39 結果の見方
判定 | クラス | 測定値 | 説明 |
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陰性 | 0 | 0~1.39 | 血液中に特異的IgE抗体が存在しない、存在していても微量である |
偽陽性 | 1 | 1.40~2.77 | 少量の特異的IgE抗体が存在している疑いがある |
陽性 | 2 | 2.78~13.4 | ・血液中にIgE抗体が存在する ・クラスが上がるほど、アレルギーのリスクが上昇し、重症化することがある |
3 | 13.5~58.0 | ||
4 | 58.1~119 | ||
5 | 120~159 | ||
6 | 160~ |
クラス2~6の場合、アレルゲンに陽性と判断されます。
検査項目は、吸入系アレルゲンと食物系アレルゲンに大別されます。
単項目測定(CAP法)
症状から疑われるアレルゲンを検査します。最大13項目の検査ができます。検査費用は、1項目につき330円(3割負担)となります。
血清総IgE値
血清総IgE値とは、特定のアレルゲンへの反応のほか、患者様の体質や全体的なアレルギー反応の強さを表す数値です。
この数値が高い場合、アレルギー反応が強いことを示します。
基準値
- 大人の基準値は170 IU/ml以下です。
- 子どもは年齢が上がるにつれ以下のように基準値が上がります。
1歳未満 | 20以下 |
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1~3歳 | 30以下 |
4~6歳 | 110以下 |
7歳以上 | 170以下 |
アレルギー検査と治療は当院までご相談ください
昨今、アレルギーの原因物質を特定するための検査は手軽に受けられるようになりました。しかし、食物アレルギーの場合、検査結果だけで過剰な食物除去を行うことは、特に成長期の子どもにとって栄養不足のリスクを伴います。アナフィラキシーなどの深刻なアレルギー症状が懸念される場合は、エピペンの使用など緊急時の適切な対応を習得することが重要です。また、花粉症などに対しては、体質改善を目指した舌下免疫療法が適応されることがありますので、まずは一度当院までご相談ください。